生まれてすぐはおもちゃに興味を示さなかった赤ちゃんも、生後半年を過ぎるころには、おもちゃに興味を示すようになってきます。
赤ちゃんにおもちゃを渡すと手に持って触ったり、振ったりして遊ぶようになりますよね。
そんな赤ちゃんの姿に癒されたことのあるお母さんは多いはず。

私たち夫婦だけでなく、両親や義両親も赤ちゃんにおもちゃを買ってしまうので、部屋がおもちゃで溢れている……。



赤ちゃんの月齢や発達にあわせたおもちゃを選びたいけど、何を選んだら良いのか分からない。
そんな悩みを持つママやパパも多いのではないでしょうか?
せっかく買うのであれば、子どもの発達を促すようなおもちゃで遊んであげたいと思うのは当然のこと。



私も上の子がおもちゃに興味を示すようになった頃に悩みました。
そこで今回は、100冊以上の育児本を読んで2人の子どもを育てている私が、生後6ヶ月を迎える赤ちゃんに選ぶ知育玩具のポイントやおすすめのおもちゃをご紹介したいと思います。
生後6ヶ月の赤ちゃんに知育玩具を選ぶときの5つのポイント


生後6ヶ月ごろの赤ちゃんに知育玩具を選ぶポイントは以下の5つです。
- 安全であること。
- 衛生的であること。
- 赤ちゃんの五感を刺激すること。
- 指先を使うおもちゃであること。
- パパやママと一緒に遊べること。
これらの5つのポイントについて詳しくお話してきますね。
1 安全かどうか
赤ちゃんは何でも口にしてしまいます。
知育玩具だけでなく、おもちゃを選ぶときには安全性が担保されているかどうかが非常に重要です。
例えば、赤ちゃんが電池カバーを取り外してボタン電池や乾電池を誤飲したり、ビー玉やビーズを誤飲してしまうということもあり得ますよね。
SNSでも赤ちゃんの誤飲に関して話題になることがあります。
赤ちゃんが安心して使えるおもちゃかどうかを見極める必要があります。
そこで参考にしたいのがSTマーク。
このSTマークがついている玩具は、安全面について注意深く作られたおもちゃとして、業界が推奨しているので、おもちゃを選ぶ際の指標としていただければと思います。
また、赤ちゃんは何でも口に入れてしまいますよね。
赤ちゃんが誤飲しないかどうか確認するのに最適なのが「トイレットペーパーの芯」です。


赤ちゃんが口を開いたときの直径が約4cmと言われていて、トイレットペーパーの芯がちょうどその大きさなのです
赤ちゃんにおもちゃを与える際には、トイレットペーパーの芯が通るかどうかを確認するようにしましょう。
2 衛生面はどうか


おもちゃは毎日使うと汚れてしまいますよね。
おもちゃを汚れたまま使っていると衛生的によくありません。
洗濯できるかどうかや消毒しても問題ないかがポイントになります。
たとえば「ぬいぐるみ」の場合、一般的なものは洗濯機で丸洗いできますが、ボタンを押すと動いたり音が鳴ったりするタイプのぬいぐるみもありますよね。
赤ちゃんは喜びますが、電池が内蔵されていると気軽に洗濯ができません。
おもちゃを選ぶ際には丸洗いできたり、消毒しても問題のないものを選ぶと衛生的にも安心です。
3 赤ちゃんの五感を刺激するか


赤ちゃんが知育玩具で遊ぶときに五感が刺激されるかも大切なポイントです。
五感とは、動物やヒトが外界を感知するための多種類の感覚機能のうち、古来の分類による5種類、すなわち、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさす。(Weblio辞書より引用)
五感のうち味覚と嗅覚を刺激するおもちゃは少ないので、赤ちゃんでもわかりやすい原色やパキッとした色のおもちゃ(視覚)、ブーブーと音がなるおもちゃ(聴覚)、触ったときの感触が不思議なおもちゃ(触覚)など、赤ちゃんが「なんだこれは!?」と感じるようなおもちゃを選ぶのがおすすめです。
4 指先を使うおもちゃがどうか
赤ちゃんが指先を使うのは発達において非常に重要なことです。
私は第一子の出産後、赤ちゃんが顔を掻いて傷ができていたので、産婦人科の先生に「ミトンをつけた方が良いのでしょうか?」と尋ねたことがありました。
その際に先生から「ミトンをつけると手指の発達に影響が出るかもしれないから、何もつけない方が良いよ」と言われました。
産後すぐに、手指の発達の重要性について学ぶ経験ができました。
うつ伏せの状態で、手を使って遊ぶ赤ちゃんもいますし、腰がすわっておすわりができる赤ちゃんは両手を自由に動かしますので、指先を使って遊べるおもちゃは効果的です。
知育玩具を選ぶ際には手指を使えるかどうかという観点をもって選んでくださいね。
5 パパやママと一緒に遊べるかどうか


赤ちゃんにおもちゃを渡して自分は家事をしたりスマホをいじったり。
そんなときもあるかも知れませんが、できる限り赤ちゃんと一緒に遊んであげるのが理想です。
育児をしていると家事がたまって大変かもしれませんが、少し手を止めて知育玩具をつかって赤ちゃんと遊んであげましょう。
ボールを転がしてみたり、絵本をめくったり読んであげたり、それだけでも赤ちゃんの脳は刺激されます。
また「このおもちゃはこうやって遊ぶんだよ~」と遊び方を教えてあげても良いですね。
なかなか時間がないと思いますが、赤ちゃんと向き合って遊ぶ時間もとってくださいね。
生後6ヶ月の赤ちゃんにもおすすめの知育玩具9選


1 オーボール
オーボールはベビーカーにつけている方も多いのではないでしょうか。
伸縮性があり硬くないので赤ちゃんにぶつかっても安心です。
さまざまな色や形のものがありますので選ぶのも楽しいですよね!
値段も1,000円程度で買えるものが多いので、取り入れやすいおもちゃのひとつだと思います。
転がして遊んでみるも良いですし、ガーゼやタオルをボールの隙間に入れて、赤ちゃんに引っ張らせて遊んでも楽しめます。
また哺乳瓶の乳首を装着するとおもちゃのおしゃぶりにすることもできて、いろいろな遊び方を楽しめます。
2 布絵本
紙の絵本を読み聞かせているママやパパが多いかもしれませんが、布絵本を取り入れるのもおすすめです。
紙の絵本は舐められると困りますが、布絵本なら万が一赤ちゃんが舐めてしまっても洗えるので安心。
仕掛けが施されている布絵本もあるのでシャカシャカと音が鳴ったり、ベリッとめくることができたり、赤ちゃんの五感を刺激することができます。
自宅で遊ぶ以外にベビーカーに装着することもできるのでお外でも遊ぶことができます。


3 コップかさね
おすわりができるようになったらカラフルなコップで遊ぶのもおすすめです。
コップを重ねたり積み上げたり、数遊びとしても使えるので長く遊ぶことができますよ。
またお風呂に持って入っても大丈夫なのも嬉しいポイント。
手先を使うので発達にもよさそうなおもちゃのひとつです。


4 歯固めのおもちゃ
6ヶ月を過ぎると歯が生えてくる赤ちゃんも多いですよね。
歯が生えてくるとむずがゆくて、おもちゃをカミカミしたくなるもの。



わが家の息子はお姉ちゃんのおもちゃのブロックをカミカミしたり、ジョイントマットの端の部分をカミカミしたりしていました(汗)
いろいろな形状の歯固めがありますが、カラフルで噛みやすくておもちゃとしても遊べるタイプのものがおすすめです。
上の子のときにはSassyの歯固めを使っていました。
色鮮やかでいろんな感触を楽しめるのでとても気に入っていました。


5 積み木
一般的に積み木遊びの対象年齢は12ヶ月以降のものが多いと思いますが、高く積んだり崩して遊ぶのではなく、積み木をつかんだり、並べたり、積み木を両手にもってカンカンと音を鳴らすだけでも赤ちゃんにとって刺激になります。
積み木の選び方のポイントとしては赤ちゃんが誤飲することのない大きさであること。また舐めても大丈夫な素材のものだとより安心ですね。


6 楽器系のおもちゃ
おすわりができるようになると自由に手を使えるようになるので、手を振ったり床や机をたたくようになります。
その頃から遊べるようになってくるのが楽器系のおもちゃです。
たたいたり、振ると音が鳴る楽器がおすすめ。
楽器のおもちゃを使って音感やリズム感を養うことができたらうれしいですね。
楽器系は赤ちゃんの頃から長く使えるのも良いですね。
赤ちゃん向けのドラムやカスタネット、マラカス、タンバリンなどいろんな種類のものがありますので、ぜひ探してみてください。


7 ルーピング


ルーピングとは、金属でできたワイヤーにビーズを通して遊ぶおもちゃです。
カラフルな色のビーズをカチャカチャと動かすには手先を使うので、赤ちゃんの手指の発達を促すのに効果的なおもちゃのひとつです。
ビーズを目で見ながら、それにあわせて手を動かすので、目と手の両方を同時にトレーニングすることができるといわれています。
ルーピングで遊ぶことによって集中力や想像力を促すことができるといわれているんですよ。
8 カラーボール
カラーボールは、100円均一にも売っているので、誰でも簡単に取り入れやすい遊びのひとつです。
手に持ったり投げたりして遊びます。
ボールが当たっても痛くなく、誤飲の心配もないので安心して遊ぶことができます。
また、お風呂に持って入ることもできるので、月齢があがってお風呂を嫌がる際にも「カラーボールをお風呂に入れて遊ぼう~」とお子さんをお風呂に誘うことにも使えてボールプールとしても活躍するので一石二鳥です。
ボールを手で掴むことで手先の発達にもつながりますし、月齢が進むとカラーボールの色当てゲームやカタチ当てゲームをすることもできて便利ですよ。


9 リトミックスカーフ
リトミックスカーフとは半透明のスカーフのことでおもに赤ちゃんのあそびに用いられています。
保育業界では「わらべうたスカーフ」や「シフォンスカーフ」とも呼ばれているそうです。
カラフルな色合いのスカーフを赤ちゃんが目で追ったり、スカーフの感触を楽しむことで五感が刺激されます。
赤ちゃんが片手や両手で引っ張ったり、ティッシュボックスにスカーフを入れて、そこから出して遊んだり、遊び方はさまざま。
ふわふわと揺れるスカーフで遊ぶのは楽しく赤ちゃんにとっても刺激になりますよ。


まとめ
生後6ヶ月の赤ちゃんに知育玩具を選ぶポイントは以下の5つです。
- 安全であること。
- 衛生的であること。
- 赤ちゃんの五感を刺激すること。
- 指先を使うおもちゃであること。
- パパやママと一緒に遊べること。
赤ちゃんは生後6ヶ月を過ぎると視力はあがりますし、おすわりができるようになると手を自由に使えるようになります。
赤ちゃんに与えるおもちゃは「何でも良い」というわけではなく、赤ちゃんの発達の段階に合わせてしっかりと吟味して選んであげましょう。
「もっと赤ちゃんと遊んであげなきゃ!」と自分を追い込みすぎるのは良くないですが、ママやパパが赤ちゃんと楽しく遊ぶことが何よりも大切なので、おもちゃを渡すだけで満足するのではなく、赤ちゃんと一緒に遊ぶことも忘れないようにしてくださいね。