日頃から赤ちゃんに音楽を聴かせていますか?
両親や知人から「赤ちゃんに音楽を聴かせるといいよ」と言われたことがある方、けっこう多いのではないでしょうか?

私は、母から子どもを妊娠しているときに「胎教に良いらしい」とヒーリング音楽のCDを渡されました(笑)
絵本の読み聞かせや音楽を聴かせることは、なんとなく「子どもの発達に良さそう」というイメージは持てるものの、結局何が良いのか分からないままのママ・パパが多いと思います。
赤ちゃんにとって、音楽はどのような意味があり、音楽を聴かせることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
赤ちゃんに音楽を聴かせるメリットには以下の6つがあります。
- 感情の表現が豊かになる
- 自律神経を整えて、睡眠の質を改善する
- 言語能力が向上する
- 親子の絆を育む
- 集中力が高まる
- 身体能力が向上する
ここからひとつずつ詳しく見ていきたいと思います。
20週頃から音が聞こえるようになる赤ちゃん
赤ちゃんは生まれる前から、ママのお腹のなかで音を聴いています。
だいたい20週ごろから音が聞こえるようになるそうですが、この時期はまだ聴覚が未熟なため、音を完全に理解することはできません。
音を聞いて反応するのは生後5〜6ヶ月ごろだといわれています。
音が鳴っている方向へ顔を向けたり、特定の音楽を聴かせると泣き止む赤ちゃんもいて、この頃から子どもに音楽を聴かせると良いと言われています。
赤ちゃんに音楽を聴かせる6つのメリット
1 感情の表現が豊かになる


音楽は、感情を表現する手段として重要な役割をもっています。
小さい頃から音楽を聴き、歌ったり踊ったりすることが好きな子どもは、想像力がつき、感情表現が豊かになると考えられています。
赤ちゃんは音楽を聴くことで、感情を表現することを学ぶのです。
2 自律神経を整えて、睡眠の質を改善する


赤ちゃんは大人よりも自律神経が未発達です。
音楽を聴かせることでリラックスでき、自律神経が整いやすくなるので、赤ちゃんの睡眠の質の改善につながるといわれています。
3 言語能力が向上する


言語能力を高めるためには、音を聞き分ける必要があります。
音楽はたくさんの要素が複雑に絡み合っているので、赤ちゃんの言語発達にも良い影響を与えると言われています。
メロディや音の聞き分けができるようになると、言語処理能力が高くなることも期待できます。
脳の発達が顕著な小さい頃から音楽を聴かせることが、脳への刺激につながるそうです。
4 親子の絆を育む


音楽を聴くことは、親子間のコミュニケーションを促進することにもつながります。
ママやパパが歌を歌ってくれたり、手遊びをしてくれたり、ときには踊ってくれると赤ちゃんは嬉しいはず。
親子でいっしょに音楽を楽しむことは、大切な絆を育むことにもつながるのです。
5 集中力が高まる


大人にとって音楽を聴くことは、無意識のうちにやっていることだと思いますが、意外と集中力を使っているのです。
なかでも好きな音楽を聴くと、より効果が高まるので、赤ちゃんが好む音楽を聴かせてあげると良いでしょう。
6 身体能力が向上する


音楽を聴きながらリズムをとったり、踊ったり、ジャンプしたりすると身体能力の向上に良いとされています。
最近では保育園・幼稚園でリトミックを取り入れているところもあります。
リトミック教室などもありますので、探して参加してみても良いかもしれません。
赤ちゃんに聴かせるのにおすすめの音楽4選



赤ちゃんに音楽を聴かせるメリットは分かったけど、じゃあどんな音楽を聴かせてあげればいいの?
そのように悩む人も多いと思います。
では、赤ちゃんにどのような音楽を聴かせると、より効果的なのかをみていきたいと思います。
1 テンポがよく、リズミカルな音楽
赤ちゃんはテンポがよく、リズミカルな音楽が好きだと言われています。
ママやパパが一緒にリズムに乗って歌ったり踊ったりできると赤ちゃんも喜びます。
CDやYouTubeを流しっぱなしにするのではなく、たまにはママやパパも一緒に歌ったり、リズムに乗って遊んであげたいですね。
赤ちゃんと一緒に歌うことで、親子のコミュニケーション向上にもつながります。
2 心地よく、リラックスできるクラシック曲
以前はよく「モーツァルトは胎教に良い」と聞きましたが、クラシックが脳に良いことはいまだ証明されていません。
ただ、クラシックの音色は美しく、リラックスできる曲が多いので赤ちゃんを落ち着かせたり、心地よくすることが期待できます。
3 落ち着くことができるヒーリングなどの自然音楽
海の音や鳥のさえずりなど、自然の音は赤ちゃんにとって心地よく、リラックス効果があります。
日常のなかでは海の音や小鳥の声を聞かせるのは難しいと思いますので、CDや音楽ストリーミングサービスなどを活用して自然音楽を聞かせてみてはいかがでしょうか。
育児で疲れているママやパパもヒーリング音楽を聴いてリラックスしてくださいね。
4 ママやパパが歌う子守唄
ママやパパの声というのは赤ちゃんにとって何にも代え難い安心するものです。
「歌が下手」とか「音痴だから歌いたくない」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、ママとパパの声だからこそ安心して眠れるのです。
昔ながらの子守唄を歌う必要はありません。最近のヒット曲やパパとママの思い出の曲、アニメの主題歌などなんでもかまいません。
楽しく歌えば、赤ちゃんにもそれが伝わり、感情が豊かになります。
寝かしつけのときに子守唄を歌うことが多いと思いますが、なかなか寝てくれない赤ちゃんにイライラしてしまうこともあるかもしれません。
子守唄はそんなときにママやパパ自身の心を落ち着かせることにも役立ちます。



私はド定番ですが「ゆりかごのうた」をうたいながら寝かしつけをしています。
赤ちゃんに聴かせるのにおすすめの3つの音楽サービス
Amazon Music Unlimited
Amazon Music Unlimited とは、Amazon社が提供している月額定額音楽聴き放題サービスです。
童謡はもちろん、『おかあさんといっしょ』の曲集や英語のうた、オルゴール曲など、赤ちゃんが好みそうな曲がたくさん入っています。
スマホから手軽に流すことができるのも便利なところです。
こどものうたCDやDVD
こども向けの音楽をまとめたCDを活用すると気軽に赤ちゃんが音楽に触れることができます。
なかには童謡だけではなく、英語や数字を教えてくれるCDやDVDもあります。
「くもんのうた200アルバム」や「みんなが選んだこどものうた100」など、さまざまな種類のものが販売されているので気に入った音楽を流してみましょう。


音が出る絵本
知育絵本のなかには、音楽が流れる絵本や太鼓、鍵盤がついている絵本もあります。



私は自分が子どもの頃、キーボードがついている絵本が大のお気に入りで、持ち歩いてよく弾いていました。それがきっかけでピアノに興味をもち、高校生のころまでピアノ教室でピアノを習っていました。
音が出ると赤ちゃんも楽しいですし、自分で好きな音を鳴らせるというのも赤ちゃんにとって魅力的なのだと思います。


まとめ
赤ちゃんに音楽を聴かせるメリットは以下の6つがありました。
- 感情の表現が豊かになる
- 自律神経を整えて、睡眠の質を改善する
- 言語能力が向上する
- 親子の絆を育む
- 集中力が高まる
- 身体能力が向上する
赤ちゃんにとって音楽はさまざまな効果があり、発達にも良い影響があると言えるでしょう。
音楽を聴かせるのはもちろん、パパやママが歌ったり、手遊びをしたり、ときには踊ってみたりして、赤ちゃんとのコミュニケーションを育む素敵な時間を送れたらいいですね。